標高400〜500mの高原信楽山地の山あいで、安全・安心の願いで30年前より完全無農薬・無化学肥料栽培を始めました。 当時から煎茶や抹茶を製造していましたが、半醗酵のウーロン茶も出来ないものかと試行錯誤の後ようやく出来上がりました。無農薬栽培での半醗酵茶の製造・加工は全国でも大変珍しいうえ、山間地という条件がウーロン茶製造に適しています。 信楽の7月の気候は雨量が少なく寒暖差が大きく日中の気温が上昇し、無農薬茶園には害虫の発生が多く見られ、その中でも特にミドリヒメヨコバイが茶園に発生し、そのヨコバイが二番茶新芽の葉液を吸い被害を受けます。ヨコバイは新芽や葉に針を刺して葉液を吸います、すると新芽は傷を治そうと特殊な液を出しますこの液が特別な香味を醸し出すのです。その後新芽の水分も少なくなり、ここで少し醗酵状態になります。この時からすでに特殊な烏龍茶の基礎が出来あがっているわけです。これを収獲して丁寧に時間をかけて半醗酵加工しますとウーロン茶となるわけです。台湾では、この新芽を加工し「東洋美人茶」或いは「シャンピン烏龍茶」として高額な金額で取引されるお茶となります。 当園ではこのミドリヒメヨコバイに食害されるというウーロン茶にとっては絶好の条件を有している事から、半醗酵のウーロン茶製造をはじめましました。 当園のうーろん茶は爽やかな香りとすっきりとした味わいが特徴です。さらに熟成させることにより一段と味・香りが良くなります。 ※ 1994年にウーロン茶の茎部分のエキスが抗アレルギー剤と同程度の効果をもつ事が分かったと発表されています。